8年間呑み続けた男・35歳からの断酒日記

決してアル中ではありません。と言い張る私の断酒備忘録。

羽生結弦、その悲壮感。

昨日、久しぶりに実家に帰った。
けっこう久しぶりだったのに、帰ったら誰もいなかった。

若干寂しさを感じながら、突然の来客におびえどこかに隠れているはずの
マロニーとコテツ(猫です)を探していると、ほどなくして母が帰ってきた。

「ただいま!お帰り!羽生結弦どうなった?」

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知らんがな。何の話だ。

久しぶりに顔を合わせた息子の近況より、羽生結弦が気になるのである。
バーバパパのような体を機敏に動かし、ソファに陣取りテレビをつける。

今日は平昌オリンピック、男子フィギュアのショートプログラムらしい。
テレビをつけると、ちょうど宇野昌磨が滑走していた。羽生結弦はタッチの差で滑り終わっていたらしい。

「終わっちゃってたかー。スズキサンの話が長いのよね!まったく!」
今日は町内会か何かの寄り合いだったらしい。で、スズキサンの話が長くなって、結果羽生の滑走を見逃した、ということのようである。

「でも最近のゆずは悲壮感が漂ってるからね・・・。今回で引退するんじゃないかな。引き際っていうのは難しいのよ。さ、焼きそば食べよ。あ、久しぶりね」

悲愴感。

以前、浅田真央が引退する前に滑っていたなんたら選手権を見ていたときにも同じせりふを聞いた気がする。母は、フィギュアスケート選手に悲壮感を感じがちなのだ。

でも、私はフィギュアスケートに関しては、悲壮感はプラスに作用すると思う。

たまにフリーとかでやたら陽気な音楽で笑顔満点滑走をキメてる外国人選手がいるが、はっきり言って内容まで稚拙に見える。すごいジャンプをしても、なんだかすごく感じないのだ。これは個人的な意見だけど。


悲愴感は、美しさをキワダタせるのだ。氷上の世界にマッチするのだ。
フィギュアスケーターは、基本的に悲壮感を纏いながら舞い踊るのがいい。緊張感。スピード。ステップ、スピン。ここでジャンプ。そして、最後の音楽が鳴り止むと同時にポージング。やっと笑顔。カタルシス

 

羽生は演技中、最後のポージングに至っても殆ど笑わない。拍手が聴こえて、2秒ほどしてようやく笑顔を見せるのだ。

わたしは、そのへんのアレが羽生結弦のカンロクとかミステリアスさとかを作ってるのではないのかなぁ、みたいなことを焼きそばをすすりながら母と話していた。そんな休日だった。


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酒を飲んで犯した失敗あれこれ

断酒には「底つき体験」ってやつが必要、ということはよく言われることである。

自分も底つき、とまではいわないまでも、飲酒で犯した失敗はいくつかある。


1.転んでスーツ一式おしゃかしゃま事件

いきつけのジャズバーでしこたま飲んで、どうにか自分の家がある駅まで着いたわたくし。
ちょっと酔い覚ましに夜道を歩こう、とコンビニでまたストロングかなんかを買って、ぷらぷら歩いてた。

夜風にあたり、なぜか走り出したくなった。もうこの時点で不審者である。

走り出したとたん、坂道を下りながら盛大に転んだ。転んだ、という表現が生易しく感じるほど、盛大に転んだ。そのまま数回転し、アスファルトの路上に仰向けになった。星空が綺麗だった。そのままサンボマスターあたりのMVに使ってもらっても構わないくらいの、ドラマチックな転倒であった。

そこからどうやって帰ったかよく覚えていないが、次の日の朝、ベッドの上のシーツは血だらけ。スーツはところどころに穴が開いて、もう着られる状態ではなかった。


2.お酒飲んで据え膳食い逃した事件
これは類型事件が複数回あったように思う。

要は、同僚なり女友達なりとお酒を飲んでいい感じになり、いきおい部屋に連れ込むなり連れ込まれるなりしたは良いが、お酒のせいで私のティムティムが使い物にならなかったということである。

期せずしてジェントリーに一夜を明かしてしまうのである。

ちなみに、その流れでその後、付き合うことになったケースは一度もない。
その時点で、間違いが起きようのない飲み友達認定されてしまうのである。

みんなどうなんでしょうか。お酒を飲んでもティムが使い物になる人、というのが私はちょっと信じられないのですが。
よくドラマとかであるじゃん。お酒のんで気づいたら裸でベッドの上。昨夜のことを思い出そうにも記憶がない・・・みたいな。

記憶なくなりながらSEXってできるのかね。動物的だなぁ。
私にはできません。物理的に。ティムが。

ある意味、安全な男である。


3.たいして仲良くない人に電話かけちゃう事件

これ、たち悪いやつ。
酔った勢いで、たいして仲良くもない昔の同僚とかに電話かけちゃうの。人恋しくなりすぎだろ。ジャスティン・ビーバーかお前は。

しかも何話したか全く覚えてないから、次の日発信履歴とか見てもとりあえず悶絶することしかできない。絶対相手困ってるし。あーーーー。まぁ、こういう機会がなければ連絡とるような相手ではないけれどもさ。はぁ。

このように、酒に酔って記憶を無くすことをブラックアウトというらしいのだが、これが発生するたびに認知症リスクが増大していくとか。ほんとこわい。


昨年末頃からはそういう飲み方もしなくなったので、一連の失敗はかなり飲んでたころのものである。でも、ほんと頻繁に記憶飛ばしてたなぁ。パンチドランカーみたい。ボクサーもびっくり。



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転職すべきか、せざるべきか。結婚すべきか、せざるべきか。

私の場合、ふたつの問題はリンクしている。

すなわち、転職するか、しないか=結婚するか、しないか なのである。

何を言ってるんだろう、この人は。
となった方がとても多いと思うので、説明しよう。

 

まず、私の置かれている現状は契約社員で、3月末までの契約となっている。
よほどのことがない限り更新は5回(=5年)約束されていて、私はちょうど丸2年を終えようとしているところだ。

また、現在の職場は3月末で異動が決定しているが、どこに行くかはまだ決まっていない。私の仕事は俗に言う地域限定社員のようなもので、働く場所が無くなればそのままお払い箱になる可能性もある。
だが、今回の異動に伴っての契約打ち切りはない、ということだ。

私ももう35歳。正社員を目指して転職するなら、これがラストチャンスというつもりでいる。

そして、彼女は、もし結婚を前提に両親に紹介するのであれば正社員になってからでないと会わせられない、と言っているのだ。

というわけで、ついこの前まで私は鋭意転職活動に励んでいた。
転職エージェントに登録し、休みの日も面接を受けては落ち、受けては落ちを繰り返していた。

そして転職活動の切れ目である今、改めて自問自答している。

本当に転職していいのだろうか。

今の会社は正社員登用制度があり、毎年ごく少数ではあるが試験を受け、契約社員から正社員へとステップアップしている。実は私も今年度の登用試験にチャレンジする機会を与えられ、結果落ちている。

その落ちたときの理由というのが、在籍年数の不足だというのだ。
上司曰く、本来3年目からでないと受けられない試験だと言うのだ。

ならば今年、その試験に改めてチャレンジしてみるべきではないのだろうか。

今からまた新しい会社を受け、仮に受かったとして、また一から人間関係を構築し、仕事を覚えて、環境に適応していかないといけない。
そう考えたとき、ひどく億劫になる自分がいる。
それに曲がりなりにも丸2年働いた会社だ。人間関係が悪い場所ではないし、漸く仕事も上手く回せるようになってきたところだ。今年の10月頃に行われるであろう次の登用試験を受けて、可能であればこの会社で正社員になりたい。

でも、彼女はきっと待ってはくれないだろう。彼女もまた、そんなに時間があるわけではないのだ。結婚願望自体は、私よりはるかに大きい。
ただ、私がそれに相応しくなるのが追いついていないだけなのだ。

そう考えたとき、背伸びして転職して、背伸びして結婚した先の生活に、幸せはあるのだろうか。そんなふうに考えてしまう自分がいる。

転職せず結婚できなかったとしても、それは仕方ないことではないのか。

というか、そこまでして本当に私は彼女と結婚したいのか。


いずれにしても、嗚呼、絶対にこのブログを彼女に知られてはいけない。


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本当の及川光博を知らないすべての人へ

及川光博を知っていますか、と聞かれて、知らない人はあまりいないだろう。
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俳優としてもミュージシャンとしても一定の成功をおさめ、今もなお第一線で活躍を続けている及川光博
彼の人気についてはそのナルシズムを極めたキャラクターゆえ、賛否の分かれるところである。

特に男性諸氏。

あんないい年してチャラチャラしたオッサンに学ぶことは何もねぇ!となりがちな男性諸氏。

待ってほしい。

彼の魅力は、その端麗な容姿と若干Sっ気の混さったナルシズムかと思いきやさにあらず。ここで皆さんにお伝えしよう。

このエントリを見た後、みんな及川光博が好きになっているはず。


ちなみに私は、正真正銘のノンケであることを付け加えておく。

及川光博とは

彼は一言で言えば、エンターテイナーである。
私は、彼のライブ映像を見たときにはじめてその本質に触れた。


www.youtube.com

踊りまくりである。

Get Funkyyyyyyyyyyyである。

まさにCOOL。FUNKY。ダンサブル。
だと思ったらダンス☆マンが楽曲提供とかしてるし。

百聞は一見にしかず。下記「Shinin' Star」を聴いてみてほしい。 

こんなベッタベタな四つ打ちダンスナンバー、最近聴きますか?

バックの演奏陣の実力もさることながら、ミッチー自身が完全にファンクミュージックが好きなのが、この動画を見ればわかる。ノリノリである
恥ずかしながら私もこの曲についてはベースを完コピし、一緒に踊れるくらいまで練習した。もしいきなりミッチーのライブ中に飛び込みを依頼されても大丈夫。どんとこい大阪フェスティバルホール

とにかく、お客さんを楽しませようという熱い想いが、この完成度の高いステージにすべて込められているのが、ヒシヒシと伝わってきて泣きそうになる。

7分25秒付近では曲中でステージにファンを呼び寄せて、耳元で「Shinin`Starrrrrrrr!!!」絶叫である。狂っている。私が女だったら妊娠してる。

とにかくミッチーのライブ映像が好きで好きで、いろいろ漁っては聴きふけっているが、ウォークマンとかで街中にミッチーのライブの熱狂感を持ち込みたいひとには下記がおススメだ。

www.hmv.co.jp


これもフェスティバルホール

何も知らずに買ったらライブ盤だったので一瞬がっかりしたが、一曲聴いたらもう虜になってた、ミッチーの曲はすべからくライブバージョンのほうがカッコイイ。演奏してるモンテカルロスとかいうバックバンド検索したもん。コーヒー農園しか出てこなかったけど。

ライブの熱量がそのまま耳孔を満たし、幸せな気持ちにさせてくれます。


ミッチーについては語りつくせないほどのエピソードがあるが、ほんとに止まらないのでまた今度にします。


でもまだライブには行く勇気がない。

 

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アル中の休日:彼女と同棲編

11月くらいから彼女の家に転がり込むようになり、しばらくしないうちに
休みの日は昼から飲むようになった。
もうね、これがいけない。なんでそんなことになったのか考えてみた。

おたがいシフト制のため、お休みの日がまぁ合わない。合わせない限り、めったに合わない。

で、転がり込んでいる身なので自分の所有物が少ない。
ひまがつぶせない。
外に出てみるも、1カ月もしないうちに近隣はうろうろしつくしてしまった。

夜は彼女はお酒が飲めないため、自分も飲もうという気にならない。

すると、昼間もやることはないし、飲んで過ごそうかという気になる。
この思考回路がもうアレなんですね。

朝は早く、6:30には起きてジョギング。
午前中は部屋の掃除とかなんとか。
で、昼飯がてらちょっと一杯・・・と近所のイオンに。

イオンの酒類売り場で購入したビール350ml×4本をぶらさげて
巨大フードコードのかたすみに腰を下ろす。

見渡せばそこはパラダイス。

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マック、長崎ちゃんぽん、ケンタッキー、ハンバーグ、たこ焼き、ラーメンに餃子・・・酒のつまみなんでもござれ。

あっという間に持ち込みOK、激安居酒屋の爆誕である。

いかに安く快適に飲むか、を追求しつくした、ひとつのファイナルアンサー。それがこのイオンのフードコート飲みである。

3カ月弱で、見事にこのルーティンにはまってしまった。

ていうか、昼間からフードコートで缶ビール飲んでる時点で、ダメな近所の迷惑おっさん認定まったなしだろ。おとなしく飲んではいますけど。

この記事を書いている時点ですでに断酒3rd seasonはスタートしているが、
次の休日は何をしようか今から悩ましい。

次の休みまでに、この黄金パターンに匹敵する魅力的なルーティンを発見しなければ!


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何度でもやめてやる

今日から、またお酒をやめようと思う。

3回目。

3rd season。

3度目の正直。

もう、何回やめても同じじゃない?という目でみている人たちもいると思うけど。

もうね、何回でもやってみるしかないのよ。
いいのよ、トライする分にはタダなんだから。


さて、次の対策は…財布にお金を入れないこと。
物理的に買えない状況を作ること。これです。
毎日仕事に行って使うお金の額はだいたいわかるので、それだけ入れて家を出ます。
クレカも銀行のカードも家に置いて出勤します。何かあったらどうすんだと。

ここまでしないとやめられないって、やっぱアル中じゃんねー。はー。

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「空飛ぶ広報室」を見た後の悲しみにも似た虚脱感について

ここんところ、amazonプライム会員になったのをいいことに、プライム会員特典映画やドラマを手当たり次第見ている。

こないだまで「ドキュメンタル」を見ていて、電車の中でフヒフヒ笑っていたら車窓にその姿が映りこんでいて、客観的に相当キモかったので違うのにしなきゃ、と思い、急いで名前だけ知ってた空飛ぶ広報室をなんとなく見ることにした。
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感想:
何これ、神ドラマじゃん・・・。
全11話、3日間でコンプリートしました。

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このドラマの何が好き、って、まずタイトルが好き。「空飛ぶ広報室」。で、キーヴィジュアルも好き。上のやつね。
うまく伝えられないんだけど、「空飛ぶ広報室」っていう魔法のような語感にやられる。もうこの時点で切ない。そらとぶこうほうしつ。

で、この中で描かれる人間模様の素晴らしさといったら。
最初のうちはぎくしゃくしたような空井くんとリカぴょんが、様々な場面を超えて打ち解けていく様子や、その周囲を取り巻く広報室やテレビ局での人たちも成長していく。
それぞれが一生懸命に仕事に向き合うひたむきさに、心が打たれる。

私が一番好きなのは鷺坂室長(柴田恭兵)と阿久津(生瀬勝久)だったりするんですが。こういう上司になりたいなー。仕事に厳しく、でも部下の成長をしっかり見ているすてきな上司。

劇中、番組のディレクターとして成長したリカ(新垣結衣)に、阿久津がこう返すシーンがあります。

「私、部長の事けっこう尊敬してます。今まであまりそういう上司に当たったことなかったんで、一度ちゃんと言っておこうと思って」

「お前は相変わらず何も分かってないな」

「俺の問題じゃない。お前が変わったんだ」



はあああああああぁぁ(ため息)

言ってみたいなぁ。自分ヒラ社員だけど。

あとはね、主題歌が安室奈美恵の「Contrail」なんですけど、これがまたいいんですよ。果てしない青空に飛行機雲がひとすじ、どこまでも伸びていく光景が想像できるような曲。

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PVでは謎のキッズ達を率いて歌っていて、ちょっとイメージと違いましたが。


昨日、最終回を見たんですが虚脱感がすごい。
終わってしまった・・・もうあの広報室のみんなには会えないんだ・・・

でも、私はドラマの最後の一言を思い出して、また顔を上げる。

「空は、つながっています」


また泣けてきた。
最近ではめっきりなくなってしまった、爽やかで、安心して見ていられて、お酒がなくても感動して泣けるドラマです。みなさまも、ぜひ。

www.tbs.co.jp

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