8年間呑み続けた男・35歳からの断酒日記

決してアル中ではありません。と言い張る私の断酒備忘録。

アルコール中毒の35歳に仕上がるまで・3

離婚に至るまで色々あって、その中で私は仕事を辞めた。


最後の方は家庭のいざこざで出社もままならず、次の職場も決まらないまま諭旨解雇となった。なんか暗い話でごめんなさい。
当然暮らしていけず、24歳で自立して家を出て以来、はじめて実家へ帰り、あの頃より少し老いた両親と、2匹の猫との生活を余儀なくされた。


実家は両親ともに健在で、それだけが救いだった。
「まずは生活を立て直しなさい。その為に、一日も早く仕事に就きなさい。」
この歳でここまで迷惑をかけた私は、言われるまでも無く再就職活動に精を出すことになる。

 

とはいえ、世間の風は想像以上に冷たかった。
前回の転職から1年半しか経っていないこともあり、再就職活動は難航を極めた。
大げさではなく、全部で50社以上は落ちた。


それに従い、酒量は増えていった。
今までは仕事があるから、平日は夜からしか呑めなかったが、再就職活動中は
応募と面接以外は時間が自由にあるため、面接後に酒を飲んで帰ることも珍しくなかった。知人の伝手で見つけたアルバイトを並行して行い、その給料を酒代に充てた。
さすがに外で飲む金はないから、もっぱらコンビ二で酒を買って公園や駅のホームで呑んだ。面接がない日は時間を持て余し、家の周りをブラブラと歩いて夕方を待った。明るいうちから呑むことは、なんだかできなかった。


今でも思い出す。このころくらいがピークで惨めだったかな。
実家の近くをあてども無く散歩しながら、少し離れた公園でつまみと酒と漫画を膝の上に広げて夕方から呑んだくれた日の空しさ。
家に帰って酒を飲んだことが両親にバレるのが嫌で、逃げるように部屋へ帰った。


友人にも合わせる顔が無くて、ひたすらアルバイト先と再就職活動に明け暮れた。
そんな中で、酒は私の唯一の、ささやかなよりどころになっていたように思う。

 

 

 

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