女性諸氏、もうざっくばらんに聞いていい？優しいだけじゃダメなんでしょ？

どうなの？
ダメなんだよね？

っていうのもさ。

昨日、彼女から「友達と一緒に元彼のところに旅行に行ってきてもよいか」という申し出を受けた。「いやだったらやめるけど・・・」というハナクソのような枕詞を添えて。

正直、その申し出を言われること自体が相当信頼されてると思っているのか、ただただナメられきってるのか、そのどちらかなのかと思い心中穏やかではなく、でも黙って行くこともできる事をわざわざ言ってきたってことは本当に下心なく言っているのか、なら行かせてやるのが寛大な男なのか、と激しく心が波立った。

元彼は数年前のワーホリ先で出会い、知り合い、付き合ったそうで、別れた後も友達と3人で食事に行ったりはしていたそうで。何でも、元彼というより仲間にカテゴライズされるということで。ファック。どれ一つとして受け入れられねぇ。受け入れたフリはしてるけど。

彼女は悪気無くそういう事を言ったり、したりすることが多いのはもう知ってた。でも、おそらく一線はあるんだということは感じる。だから、間違いなんてないって信じて送り出したいけど。さ。どうなのよ。

「むこうはもう全然そんな気はないから」って彼女が繰り返すたびに、お前の気持ちはどうなんだよって思いが強くなる。聞いてもはぐらかされるし。
沈黙の後風呂に入っている彼女を残して家に帰ろうかと本気で思ったけど、そしたら色々と終わる気がして踏みとどまった。

結局その後いろいろ話し合って、本当に友達として会いたいだけで下心はないっていうことはわかったけど、やっぱ行くなって言って終わった。

で、その後も色々話してて寝るかってなった時、何だかその元彼に対する怒りというか嫉妬というか、そんな感情が押さえられなくて、わりと乱暴に彼女を抱いた。
壊してやろうかとか言いながら、元彼のこともこうやって触ったのか、とか、こんなことされたのか、とか言いながら。

そしたら、かつてないくらい反応が良かった。そして、終わったあともなんかやたらと甘えてきた。さっきみたいの、たまにしてとかハートマークつけて言ってきた。

それで気付いた。
優しいだけじゃダメなんだなって。

性交ってすごい。

今までまったく、そういうことに気付かなかったわけじゃない。「優しいだけじゃダメだよなー」ってことは思ってた。言ってた。けど、実際に行動に移したことはなかった。優しくしないなら、乱暴にすればいいのか、っていう2択しか感情のボキャブラリーがなかったから。

でも、それは微妙に違った。優しくない＝乱暴ではなかった。
（優しくない≠乱暴）＝（素直≠優しい）　くらい、複雑な話だった。

オラオラ系やサディストがモテるのは、周りの女がバカだから、マゾだから、とかそんな簡単な話じゃなかった。逆に、優しい男がモテるなんていう勘違いは、おそろしく幼稚なものだった。

男は、優しさの中にも一抹の適当さ、残酷さを秘めていたほうがモテるのだ。
それが人間の奥深さというか、その人の意外な一面だったりするのだ。
スイカに砂糖をかけずに塩をかけるのは、そういうことなのだ。違うか。

一言で言うのは非常に難しいけど、昨夜はそんな感じで意識して荒っぽくしたり、冷たい表情を作ったり、彼女が実は欲しいであろう言葉を浴びせたりしてみた。

その後で、自分を飾らずいつもの“優しい”言葉をかけたりしてみて、はじめて気付いた。その薄っぺらさに。

優しくするだけなら、たぶん簡単だ。
自分の中の“優しさ”を、理想をただ相手に与えれば良い。優しさが否定されるなんて思わないし、否定されたとしたら相手のせいにできるからだ。だって自分が与えたのは“優しさ”なんだから。

一方、優しさをただ与えず、忍ばせることは非常に難しい。
それでもぶっきらぼうな所作や冷たい言葉の中に見え隠れする優しさを、女性はきっと探そうとする。見つけたとき、それは与えられる“優しさ”より遥かに価値を持ち、その女性は優しいだけの男性よりずっと魅力を感じるのではないか。

私は齢34にして、もしかしたらイケメンなら高校生くらいで気が付いていたかもしれないこの世の摂理に昨夜、触れたのだ。

どうだろう。このブログを読む女性諸氏、もしくはその心が分かる男性諸氏でもいい。この摂理が正しいと思うなら、ぜひ★マークを押してほしい。そして、何言ってるんだろうこの人気持ち悪い、全然断酒ブログじゃないしにほんブログ村に通報しよっと、と思われた方はどうか思いとどまり、そっとこのブログを閉じてほしい。そして、間違っても二度とこのブログを開かないで欲しい。私は貝になりたい。

私の今後の人生における「優しさ」の定義を、このブログで決定する。
安い定義だなぁ。