8年間呑み続けた男・35歳からの断酒日記

決してアル中ではありません。と言い張る私の断酒備忘録。

断酒3日目:鬼門は帰り道

あー、今日も今日とて働いた。

やっぱり、帰り道が一番飲みたくなるんだなぁ。

店に寄るとかはあまりなくて、道すがら飲むやつ。

 

傍から見るとかなりみっともないんだけど、私も電車内飲酒族だった。

キオスクで350ビールと350ストロング買って、帰りの電車内であおる。そうすると、あっという間に家に着く。飲みながら家が近づくなんて、最高じゃんと思いながら。

 

この飲み方を覚えたのは、前職で働いていたときだった。

 

当時の上司とは帰り道が同じで、小田急線を使ってた。新宿から小田原とか、江ノ島のほうに行くやつね。この上司、絵に書いたような営業マンで、ご多分に漏れず、お酒も大好きだった。

で、上司はたまにロマンスカーっていう特急列車でビール飲みながら帰るんだよとか言って、私の分も特急券を買ってくれて、お酒も買ってくれて、二人でロマンスカーで飲みながら帰った。店で飲むよりずっと安上がりだから、とか言って。普段はできないつっこんだ仕事観の話や家族の話をしながら、揺られて飲んで、帰った。

 

思い出すと少し胸が温かくなる、良い思い出。

酒を飲んでたから、生まれた思い出なんだよなぁ。

 

酒によって巡り会うことのできた縁や、思い出はたくさんある。今につながっているものも、もちろんある。酒を飲んでたから食べたものもあるし、行った場所もある。酒は、私の知見や行動範囲を広げた。それはおそらく、間違いない。

だから、多くの断酒先輩が言うように「酒を嫌え」ということが、まだ私にはできそうにない。そんなふうに、過ごした楽しかった時間を、アル中の一言で否定したくない。

自分はアル中ではないと言いたい。言い切りたい。

 

アル中じゃないから、簡単に酒なんて断てる。

私の場合、それを証明するための断酒なのかもしれない。

 

 

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