「空飛ぶ広報室」を見た後の悲しみにも似た虚脱感について
ここんところ、amazonプライム会員になったのをいいことに、プライム会員特典映画やドラマを手当たり次第見ている。
こないだまで「ドキュメンタル」を見ていて、電車の中でフヒフヒ笑っていたら車窓にその姿が映りこんでいて、客観的に相当キモかったので違うのにしなきゃ、と思い、急いで名前だけ知ってた「空飛ぶ広報室」をなんとなく見ることにした。
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感想:
何これ、神ドラマじゃん・・・。
全11話、3日間でコンプリートしました。
このドラマの何が好き、って、まずタイトルが好き。「空飛ぶ広報室」。で、キーヴィジュアルも好き。上のやつね。
うまく伝えられないんだけど、「空飛ぶ広報室」っていう魔法のような語感にやられる。もうこの時点で切ない。そらとぶこうほうしつ。
で、この中で描かれる人間模様の素晴らしさといったら。
最初のうちはぎくしゃくしたような空井くんとリカぴょんが、様々な場面を超えて打ち解けていく様子や、その周囲を取り巻く広報室やテレビ局での人たちも成長していく。
それぞれが一生懸命に仕事に向き合うひたむきさに、心が打たれる。
私が一番好きなのは鷺坂室長(柴田恭兵)と阿久津(生瀬勝久)だったりするんですが。こういう上司になりたいなー。仕事に厳しく、でも部下の成長をしっかり見ているすてきな上司。
劇中、番組のディレクターとして成長したリカ(新垣結衣)に、阿久津がこう返すシーンがあります。
「私、部長の事けっこう尊敬してます。今まであまりそういう上司に当たったことなかったんで、一度ちゃんと言っておこうと思って」
「お前は相変わらず何も分かってないな」
「俺の問題じゃない。お前が変わったんだ」
はあああああああぁぁ(ため息)
言ってみたいなぁ。自分ヒラ社員だけど。
あとはね、主題歌が安室奈美恵の「Contrail」なんですけど、これがまたいいんですよ。果てしない青空に飛行機雲がひとすじ、どこまでも伸びていく光景が想像できるような曲。
PVでは謎のキッズ達を率いて歌っていて、ちょっとイメージと違いましたが。
昨日、最終回を見たんですが虚脱感がすごい。
終わってしまった・・・もうあの広報室のみんなには会えないんだ・・・
でも、私はドラマの最後の一言を思い出して、また顔を上げる。
「空は、つながっています」
また泣けてきた。
最近ではめっきりなくなってしまった、爽やかで、安心して見ていられて、お酒がなくても感動して泣けるドラマです。みなさまも、ぜひ。